モンゴル
7年前の2月。 初めてモンゴルに行って、 それから2年暮らした。 行くことには、 反対意見が多かった。 師と仰いでいた人に、 「実家に帰ってパン屋でもやってろ」 と言われ破門されたり、 いろんな別れもあった。 でも結果は...
7年前の2月。 初めてモンゴルに行って、 それから2年暮らした。 行くことには、 反対意見が多かった。 師と仰いでいた人に、 「実家に帰ってパン屋でもやってろ」 と言われ破門されたり、 いろんな別れもあった。 でも結果は...
昨年暮れ。 いつものように父親と、 怒鳴り合いの喧嘩をしてた時、 「何でお前は、 そんなにあせっとるんや!」 と言われて、 そーいえばそーだな、 と納得した。 確かに僕はずっとあせっている。 パンを良くしよう、もっとも...
ここ数日、 知床半島の先のあたりに、 つよい低気圧があって、大荒れになっている。 8年前のちょうど今ぐらいの季節。 僕は知床半島にテントを張り、 一人でこもっていた。 修行中だったのです。 夕方、ラジオを聞いて天気図を書...
先週末。 シフトの関係で忙しかった。 20時に寝て、 22時に起きて、パン捏ねて。 0時に寝て、 2時に起きて、窯に火をつけて、 それからはずっと、 燃やしてはパンを焼き、 を繰り返す。 ただただ没頭して焼き続けていると...
ある人が言いました。 自分をよく知るには、 自分の中にいてはダメだ。 ふわりと抜け出して、 まるで上空から、 他人事のように眺めてみることだ。 たまには、 ふわりと日本を抜け出し、 他人事のように眺めてみませんか。 「ワ...
やった〜!バンザ〜イ! これは素直に全力で喜ばないと、 バチが当たります。 『cafe sweets』の表紙に載せてもらいました! まず仏壇に供え、神棚に供え、 柏手を二つ。ぱんっ、ぱんっ。 改めて、、ほんとに嬉しいです...
怖がり=イメージ旺盛、 ということになるのでしょうか。 真っ暗な部屋が怖い。 隅を見れない。 壁から手が出てきたり、 ふすまを開けたそこに人がいたり、 窓の外から誰かが見てたり、 ちょっとした隙間から女の人が〜! あれ、...
大きな器のように、 けしておこらず、 人をせめず、 人の話をよく聞き、 明るく、 私欲をもたず、 志のためにいきる。 そんな人になりたい。 と、書いた紙を部屋に貼っているのは、 自分が全く逆の人だから。。 (スタッフ達は...
神戸にあるフロイン堂は、 何十年も、手で捏ね、薪で焼いてきたパン屋。 そのお父さんは、 僕が一番尊敬しているパン職人だ。 先日訪れたら、 「パンの機械は、 誰が作ったのか知っているかい?」 と問われた。。。 そうなんだ...
モンゴルの首都ウランバートルから、 車で一昼夜、 悪路をジープでひた走った所、 ゴビ砂漠の縁のあたりにある、 マンダルオボー村に調査で入ったことがある。 そこは、 首都へ向う定期便も無く、 電話でさえ、 ほったて小屋に、...
大学を卒業する時、 部活の後輩(男)が、 男泣きに泣いてくれたのを、 今でも覚えている。 とうの本人は、 もう忘れてしまったかもしれないけど。 僕はとても嬉しかった。 ああ、大学生活、間違ってなかったのかな、 と思えた。...
昨年末、 フランスから届いたこの封筒。 開けると、ほんのかすかに、 フランスの香りがした。 行ったことないけど、、、。 本来、 土地には土地の香りがあった。 田舎のおばあちゃん家は、 田んぼの中に寝転んでいるような香りだ...
高校生の時、 テレビを見てたら、 インドに行った人が出ていて、 「人生が変わった」 と言っていた。 だから、夏休みに、 一人でインドへ行った。 帰って来て一週間寝込む程、 カルチャーショックは受けたけど、 ビフォアー、ア...
もっともっともっと、 美味しく。 もっともっと、 ワクワク、 ドキドキしていただけるような、 そんなパン屋にしたい。 その為には、 自分自身、 ぬるま湯から出て、 ドキドキする体験をしないといけません。 8月1日〜8月3...
人の目を見て話すことができず、 伏し目がちな少年、 といわれていました。 今でもかわらず人見知りの為、 極力、レジには立たず、 石窯部屋に閉じこもりがちな私です。 今日の講演会では、 90名が、 若輩者の話を聞いてくれま...
引っ越しするのが好きでした。 古い荷物を整理して、 知らない街で、 新しい生活をはじめるのが好きでした。 家の周りに食堂を見つけ、 公園を見つけ、 川を見つけ、海を見つけ、 知らない世界が、 広くどこまでも続いている感じ...
お正月は、 年越しそばに初詣、 おせちに日本酒、 雑煮に数の子。 文化の中に浸る、 というのは、 暖かい毛布にくるまっているように、 心地の良いものですね。 さあ、 2008年。 パンとワインとチーズで、 趣いっぱいに走...
昨年、中国新聞で連載していた 「旅するパン屋」。 それをを読んでくださった方から、 恐縮ながら、 食に関する講演会の依頼を頂きまして、 人見知りのあがり症の為、 何度か断ろうと試みたのですが、、 とうとうやることになって...
山に登るのには、 地図が必要ですが、 現在地を見失うと、 地図は役に立たない。 遭難する。 毎日付けている石窯ノートには、 薪を燃やした時間や、 パンを焼いた温度等が書かれていて、 それを見ながら焼く。 つまりは石窯の地...
お客さんに想いを伝えようと、 口先にきれいな言葉を並べても、 そんなの10%も伝わらない。 何をやっているのか。 何をやろうとしているのか。 パン屋なら、どんなパンを焼いているのか。 それが一番伝わるのだと思います。 今...
僕は、 自分の焼いたパンを、 誰かに手渡すのが、 とってもコワい。 見抜かれてしまいそうだから。。 作ったものには、 レシピ以外に、 その人の考えやら何やらが、 映写機に映し出されるように、 ありありと投影される。 そこ...
僕は、 お店を大きくしよう、 とかは思ってなくて、 ただただ、いいパンを焼きたいだけです。 残り生地をタネにして、 国産の麦を捏ねて、 薪で焼いて、 100年前と同じ作り方をすれば、 美味しいパンが出来る事を証明したかっ...
モンゴルにいた頃。 僕の仕事は、 日本の学生を、 草原の遊牧民の所に連れていき、 一ヶ月間ホームステイさせることだった。 一人に一人、 日本語を習っているモンゴル人学生(同じ性別)を、 通訳としてつける。 日本人がモンゴ...
高校入学の時、 学校の計らいで、 父から手紙をもらったことがある。 「視野を広くもつように!」 と書かれていたのが、 入学直後の、 高ぶった時期だったからでしょうか、 かなり心に響いた。 高校の時にインドに行ったのから始...
沖縄に住みはじめた頃、 職場の近くに海を見渡せる高台を発見した。 海は、 ぐるりと自分を取り囲むように、 水平線まで広がって、 そらは、 高く澄んで広かった。 「わー」 と勝手に声がでてしまうぐらい、 感動し、 瞳孔がか...
僕は、4年前にパン屋になって、 性格が変わった。 働きながら、 怒るわ、 叫ぶわ、 ものは投げるわ、 酒は飲むわ、 さんざんだ。 その惨状は、 小学校からの幼友達も、 大学時代の親友達も、 昔の職場の同僚も、 昔の恋人で...
先日ひさしぶりに、 飛行機の上から雲を見た。 やはりその美しさは、 人間のかなわぬ業なのだ。 ととのったものを作るのはたやすい。 でも、 その中に自然のリズムを加えるのは、 難しく、 時に神業とよばれる。 ヨーロッパのワ...
僕はつい最近まで、 環境問題の仕事をしていた。 皆、多かれ少なかれウソをついている。 企業のお抱え大学教授。 動物愛護団体。 宗教団体。 環境保護団体さえも時に。。 それぞれが、 それぞれの見方の環境問題を語る。 という...
ミシュラン東京版の発表! のニュースを見てびっくりです。 ちょうど一年前、飛び込み営業し、(詳しくは) 無理矢理パンを送らせてもらい、 わざわざアドバイスまでいただき、 雑誌にパンを推薦までしていただいた、(詳しくは) ...
パン屋をはじめた1年目、 広島の幟町にある、 レストラン・ジェランに、 カンパーニュをもって営業に行った。 おそるおそる試食してもらうと、、、 「いくら?言い値で良いよ!」 感激した。 その時のカンパーニュがまだまだだっ...