もぐら日和
春先の、 まだ肌寒い曇天の日。 ひんやりと薄暗い室内から、 外に出ると、 いつのまにか、 一面の青空になっていたりするから、 春はいい。 そんなときはやっぱり、 まぶしさに目を細めながら、 空を見上げてしまう。 サクラン...
春先の、 まだ肌寒い曇天の日。 ひんやりと薄暗い室内から、 外に出ると、 いつのまにか、 一面の青空になっていたりするから、 春はいい。 そんなときはやっぱり、 まぶしさに目を細めながら、 空を見上げてしまう。 サクラン...
山ガイドの修行をしてた時、 「時々、ふりむいて後を見ろ!」 と教わった。 人間、必死に登っていると、 前しか見えてない。 視野は10度もない。 点しか見えてない。 それでは、 現在地もわからなくなって、 迷いやすい。 意...
春と言えば、 卒業と入学。 友との別れと新生活。 3月のまだ肌寒い時に、 感じた別れの寂しさは、 4月のポカポカサクラ吹雪の頃には、 新生活への希望に変わってしまいますね。 春は、 なんともいさぎよい、 前向きな季節です...
昨日、 電線の上で、 小鳥がさえずっていた。 春ですね。 知られてないけど、 小鳥は春にしかさえずらないのだ。 求愛の時だけの必殺技なのだ。 スペシウム光線を乱射するウルトラマンはいない。 とっておきだから素晴らしいのだ...
大学生のとき、 「マタギ」になりたかった。 クマ猟師のことだ。 たまらず、 雰囲気だけでも感じられたら、 とマタギの盛んな、 秋田の阿仁町へ行った。 山へ入り、川で釣りをしたら、 大きなイワナがいきなり釣れた。 奇麗で豊...
昨年末、 お世話になっている方へ、 出産祝いの、タイを贈った。 「タイと同じ大きさだったよ〜」 と言われていたのも3ヶ月前、 今日、お店に来た赤ちゃんは、 タイの2倍ぐらいに成長していた。 春より一足早く、 暖かくなりま...
昔から、 ほんとに人に恵まれています。 学生時代も、 社会人になっても、 はたまたモンゴルで仕事をはじめても、 いつも周りには、 賑やかでいい仲間達がいた。 今は21時半、工房では、 フランスフェア最終日の仕込みが始まり...
だいたい、忙しい時は、 ネタも多いので、 ブログは多くなるのですが、、、 今年のフランスフェアは、 ブログを書く時間がありません。。 夕方1時間、 夜2時間しか寝られなく、、 窯にパンを入れた後の、 10分とか、 何かの...
少しでも多くカロリーを得る為、 吉野家の牛丼に、 紅ショウガを乗せれるだけオンしていた、 貧乏時代。 後輩に4万円もの大金を借りたのは、 「ネイティブアメリカン合宿!」 に参加する為だった。 ネイティブアメリカンは、 寒...
ひとたび深夜1時からパンを焼きはじめると、 16時に最後のパンが窯から出るまで、 わー、と走り回る。 ヘトヘトになっても、 眠たくて足カックンになっても、 パンが発酵してきて、 追い立てられる。 早く次の窯を熱して、 パ...
今年もでます! 2月22日(金)〜3月3日(月) 広島三越で催される。 「フランスフェア」 私、 最近、 フランス語を習いはじめまして。。 ボンジュール ムッシュー ♪ メルシー マダーム ♫ と売場で頑張りたいのですが...
7年前の2月。 初めてモンゴルに行って、 それから2年暮らした。 行くことには、 反対意見が多かった。 師と仰いでいた人に、 「実家に帰ってパン屋でもやってろ」 と言われ破門されたり、 いろんな別れもあった。 でも結果は...
昨年暮れ。 いつものように父親と、 怒鳴り合いの喧嘩をしてた時、 「何でお前は、 そんなにあせっとるんや!」 と言われて、 そーいえばそーだな、 と納得した。 確かに僕はずっとあせっている。 パンを良くしよう、もっとも...
ここ数日、 知床半島の先のあたりに、 つよい低気圧があって、大荒れになっている。 8年前のちょうど今ぐらいの季節。 僕は知床半島にテントを張り、 一人でこもっていた。 修行中だったのです。 夕方、ラジオを聞いて天気図を書...
先週末。 シフトの関係で忙しかった。 20時に寝て、 22時に起きて、パン捏ねて。 0時に寝て、 2時に起きて、窯に火をつけて、 それからはずっと、 燃やしてはパンを焼き、 を繰り返す。 ただただ没頭して焼き続けていると...
ある人が言いました。 自分をよく知るには、 自分の中にいてはダメだ。 ふわりと抜け出して、 まるで上空から、 他人事のように眺めてみることだ。 たまには、 ふわりと日本を抜け出し、 他人事のように眺めてみませんか。 「ワ...
やった〜!バンザ〜イ! これは素直に全力で喜ばないと、 バチが当たります。 『cafe sweets』の表紙に載せてもらいました! まず仏壇に供え、神棚に供え、 柏手を二つ。ぱんっ、ぱんっ。 改めて、、ほんとに嬉しいです...
怖がり=イメージ旺盛、 ということになるのでしょうか。 真っ暗な部屋が怖い。 隅を見れない。 壁から手が出てきたり、 ふすまを開けたそこに人がいたり、 窓の外から誰かが見てたり、 ちょっとした隙間から女の人が〜! あれ、...
大きな器のように、 けしておこらず、 人をせめず、 人の話をよく聞き、 明るく、 私欲をもたず、 志のためにいきる。 そんな人になりたい。 と、書いた紙を部屋に貼っているのは、 自分が全く逆の人だから。。 (スタッフ達は...
神戸にあるフロイン堂は、 何十年も、手で捏ね、薪で焼いてきたパン屋。 そのお父さんは、 僕が一番尊敬しているパン職人だ。 先日訪れたら、 「パンの機械は、 誰が作ったのか知っているかい?」 と問われた。。。 そうなんだ...
モンゴルの首都ウランバートルから、 車で一昼夜、 悪路をジープでひた走った所、 ゴビ砂漠の縁のあたりにある、 マンダルオボー村に調査で入ったことがある。 そこは、 首都へ向う定期便も無く、 電話でさえ、 ほったて小屋に、...
大学を卒業する時、 部活の後輩(男)が、 男泣きに泣いてくれたのを、 今でも覚えている。 とうの本人は、 もう忘れてしまったかもしれないけど。 僕はとても嬉しかった。 ああ、大学生活、間違ってなかったのかな、 と思えた。...
昨年末、 フランスから届いたこの封筒。 開けると、ほんのかすかに、 フランスの香りがした。 行ったことないけど、、、。 本来、 土地には土地の香りがあった。 田舎のおばあちゃん家は、 田んぼの中に寝転んでいるような香りだ...
高校生の時、 テレビを見てたら、 インドに行った人が出ていて、 「人生が変わった」 と言っていた。 だから、夏休みに、 一人でインドへ行った。 帰って来て一週間寝込む程、 カルチャーショックは受けたけど、 ビフォアー、ア...
もっともっともっと、 美味しく。 もっともっと、 ワクワク、 ドキドキしていただけるような、 そんなパン屋にしたい。 その為には、 自分自身、 ぬるま湯から出て、 ドキドキする体験をしないといけません。 8月1日〜8月3...
人の目を見て話すことができず、 伏し目がちな少年、 といわれていました。 今でもかわらず人見知りの為、 極力、レジには立たず、 石窯部屋に閉じこもりがちな私です。 今日の講演会では、 90名が、 若輩者の話を聞いてくれま...
引っ越しするのが好きでした。 古い荷物を整理して、 知らない街で、 新しい生活をはじめるのが好きでした。 家の周りに食堂を見つけ、 公園を見つけ、 川を見つけ、海を見つけ、 知らない世界が、 広くどこまでも続いている感じ...
お正月は、 年越しそばに初詣、 おせちに日本酒、 雑煮に数の子。 文化の中に浸る、 というのは、 暖かい毛布にくるまっているように、 心地の良いものですね。 さあ、 2008年。 パンとワインとチーズで、 趣いっぱいに走...
昨年、中国新聞で連載していた 「旅するパン屋」。 それをを読んでくださった方から、 恐縮ながら、 食に関する講演会の依頼を頂きまして、 人見知りのあがり症の為、 何度か断ろうと試みたのですが、、 とうとうやることになって...
山に登るのには、 地図が必要ですが、 現在地を見失うと、 地図は役に立たない。 遭難する。 毎日付けている石窯ノートには、 薪を燃やした時間や、 パンを焼いた温度等が書かれていて、 それを見ながら焼く。 つまりは石窯の地...