恩返し

僕の２０代はずーと、
恐ろしく貧乏だった。
定期的にお金が手に入る、
ということとは無縁の生活。
おにぎり一つをめぐり、
彼女とケンカをするぐらい、、
そして、
いろんな人にお世話になった。
モンゴル人の友達には、
「タムラいつも同じ服来てるから」
と、服をもらったり、、
東京の後輩には、
金を借りたあげくに、（早く返します！）
１ヶ月間居候させてもらって、
なおかつ飲みもおごってもらったり、、
「いいんすよ、先輩。
　自分、パチンコで勝ちましたから」
と言って（うそつき！涙）
大阪の友達にも金借りたあげくに、（早く返します！）
フグ食わせてもらったり、、
「いいんだよ。
　夢に向かってるって、いいね。
　応援するよ」
とか言って（涙）
沖縄の時も、
車上荒らしに全財産の５万円をとられた時に、
「かわいそうに、、」
とユニクロの服を上下セットでいただいた、、
あ、東京でも初対面の人に、
「このセーターでよかったら」
て服もらった、、
（服もらってばっかりだ、、）
たくさんの先輩、師匠、先生に、
「出世払いでな」
と御馳走になった。
両親に出してもらった、
大学の学費も仕送りの額も、
いつかは返そうとノートに書き留めてはいるものの、
まったく返せず、、
パンはこうだ、ああだと、
ブログに偉そうに書いてはいるものの、
本当にいろんな人に、
助けてもらって、
かろうじて、なんとか、
今の自分がいます。
貧しい時って、
人の優しさが、
骨髄にとどくぐらい身にしみます。
少しずつ恩返ししないとなあ、
と思いつつ、
まずは母の誕生日に、
ランチでも連れてってあげようと、
本当は、
お世話になった人皆に恩返ししたいのだけど、
すこしづつすこしづつ、
と思っている６月最初の日のパン屋です。
「石窯で焼く天然酵母パン/Boulangerie deRien」