栗の色気と渋皮煮カンパ発売

栗。

イガイガは痛い。
鬼皮もそここそ硬いし。
さらに渋皮もある。
すごい守ってる感は、ある。

けれど、虫たちにけっこう食べられている。

「栗は本気で自分を守る気ないんじゃないの?」と、最近僕は栗を疑いはじめている。

なぜなら、トチの実はもっと本気だ。

外皮はイガイガのないシンプルな装いだけど、
鬼皮は水に漬けたり天日にひと月干したりしないと、とても剥けない。本気の堅さ。
中味は恐ろしいまでのアクで、食べるものを寄せ付けない。

トチに比べると、栗は絶妙に誘っている。

本気だったら、イガイガを固く閉ざし、開けないはず!
なのに、イガが開いて地上に落ちる。
イガの意味ないじゃん!

そんな隙間からチラリと見える、チラリズム。
チャイナドレスの足下と同じ効果。

鬼皮も渋皮もエイッと頑張れば突破できる薄さで、
中味に至っては、そのままかじっても優しい甘さ。

虫を誘っている?
色気というものを、栗は自覚している?

これで、虫が入ってきたところで、イガがばくっと閉まり、
もぐもぐ、ごっくん。と飲み込んだら、怖い、小説『イニシエーション・ラブ』のラストみたいな話になるのですが、甘くホクホク美味しいので、やっぱり、謎です。

そんなナゾ深い栗のパン、
”栗の渋皮煮入りカンパーニュ”
今年も、はじまりました。
愛媛県石畳の河野さんが育てた無農薬栽培の栗を使わせていただきます。

限定100個になりますが、ネット店でも発売開始です。是非*(^o^)/*
→ご注文はこちらのページから
https://derien.jp/product/252/