「石窯パンのドリアン」
先週行ったばかりなのに、
また「蛇舞加亭(じゃまいかてい)」に、
コーヒーを飲みに行った。
パン職人達と行ったのだ。
そう、これはあくまで研修なのだ。そうなのだ。
カウンターに座ると、
大きな無垢の木のカウンターを挟んで、
マスターがコーヒーを入れてくれる。
スラリとした銀のポットは、
つねに火にかけられていて、湯を沸かしている。
その心地いいシュ〜、ポコポコ、という音を聴いていると、
マスターが豆を挽きはじめる、
豆が挽かれると、コーヒーの香ばしい香りが漂ってくる。
「小学校の時、玉入れの玉には、たいてい麦茶の麦が入っていて、
あの香りが好きで、ずっと嗅いでたな〜」
と、ちょっとずれた香りの思い出が頭をよぎったりしていると、
マスターはネルに挽いた豆を優しく敷く。
そして、ササッと表面をならすと、
お湯を注ぎ始める。
フワッと豆が盛り上がって、おいしそうな褐色のコーヒーがしたたる。
コーヒーが目の前に出てくると、
おもわず自然にセスジをのばして「いただきます」、と言ってしまう。
そして今回も、
”おいしいな〜”とうなったのでした。
マスターの無駄の無い、飾りのない所作、
磨き込まれた趣を感じさせる道具たち、
選び抜かれたコーヒー豆と、
五感を使った焙煎、
そしてライブで繰り広げられるこの心地よさは、
西洋の茶道だと思った。
すじのとおった道なのだ。
あまりの心地よさに話もはずみ、
5時に来たのに、帰りは9時だった。コーヒー一杯で、、、。
また行きます。
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