ストラスブルグの大聖堂のミサ聞きながら


大きく荘厳な教会の中。
まるで絵のような光景。
心地良い賛美歌。
香が焚かれ煙が立ちのぼり、
ステンドグラスから射す光を浮かび上がらせる。
ロウソクの明かりで照らされた司教の姿は、
かすんで見えて神々しい。
すべてをゆだねて、
この素敵な世界に溶け込んでしまいたい。
悩みも考えも全てを預けてしまったら、
どんなに楽になれるだろう。
とポワーンと、
特に信仰心のない私でも吸い込まれそうになる。
きっと沢山の人々がこの教会に救われたのだろう。
ここストラスブルグは、仏、独、のはざま。
常に争奪の対象となり、
歴史に翻弄され続けた。
だから人々から神に委ねられた、悲しみ、悩みは大きい。
その大きさが、この教会の大きさ。
宗教は土地に芽生え、
土地に根を張る。
その土地に生まれるべくして生まれる。
違って当然。
すべて正しい。
でも根があるから、本来は、動けない。
deRienのfacebookページには載せきれなかった写真があります。是非みてください。
「石窯で焼く天然酵母パン/Boulangerie deRien」