フランス来て2ヶ月経った感想はフルチンで手を振ったのだった


大学生の頃、アメリカの長距離バスに乗った時に、
たまたま隣にすわった身なりの汚い男性(ちなみに臭い)。
ある日突然家を出て、
家族とも友人とも恋人とも別れて旅に出た、
と言っていた。
自分は自分の周りが作ってくれている。
それを捨ててみないと自分が解らない。とかかっこつけて言っていた。
25才の時、最初にモンゴルに行った時、
知り合いもいなく、
片言の言葉も解らない中で、
自分の生身で勝負しなくてはいけなくなったとき。
自分はなんて小さく情けない人間なんだろう、とキュ〜っと打ちのめされた。
自分を知ってくれている人もいない。
言葉で自分はこんなんですよ、と表現もできない。
思いっきり笑いのセンスをアピールすることもできない。
はたまた、
楽器ができるわけでも、めちゃくちゃ腕っぷしが強いわけでも、
すっごく背が高いわけでもない。
丸裸のちんちくりんでぴよぴよの自分がいるだけだ。
そんな中で文化も考え方も違う初対面の人と向き合う時、
何が必要なのだろうか。
もうそれは、
自分という人間がどういう人間なのか。
ということでしか勝負できないわけです。
それは日々の暮らしの中で培われるもので、
生まれたときから今までの生い立ちのメモリーで、
たとえれば年輪のようなものなので、
急いで取り繕ってもどうなるわけでもなく、
ただただ気付かされるのです。
あちゃ〜、となるわけです。
でも気付ければ、
そこから先の人生の舵を切ることができるのです。
もっとこんな風な自分になるぞ!と。
もっともてるぞ!と。。
ずっと仕事していて、なんだか、最近、
そんな生身の自分が弱くなっている。と感じてた。
もともと弱いだけなのかもしれないけど。とにかくあまり良い傾向ではない。
舵の方向がよろしくない。
良い子すぎる。
イモ欽トリオでいうと、ヨシオ役の山口良一みたいだ。
パンを焼いて、
沢山理解してくれる人に恵まれて、
なんだか言葉も聞いていただけて、
周りが自分を作ってくれているけれど、
さて、
自分一人で生身になったところで、何ができるのだろう。
モンゴルで打ちのめされた時より、
少しは成長できているだろうか。
フランスに来ると、
みごとに言葉も通じないし、
日本の文化も通用しない。
パン職人もありふれた職業だし、
言葉巧みに自分を語ることもできない。
そして見事なまでに、
あの時の自分と何も変わってないのです。
もうチキンにもなれてない、
ヒヨコです。ピヨピヨです。
日本の恵まれた環境は、
全て周りから与えられていたもので、
自分はなにも進歩していない。
この2ヶ月で、もう何年分も自分と向きあい、
自分の情けなく、しょぼくれて、度胸がなくて、
どうしようもない部分を見せつけられています。
でもいつもここからなのです。
ここに自分で気付いてからなのです。
さあ、頑張るぞ。おー。
と、自分で書いててなんですが。
でも、まあ、結局は変われないんですけどね。
ピヨな部分を含めて、それは今までの歩みの結果なので。
だからなんというか努力することが大事です。
ということでありまして、
理想像は、
『日本昔話』のオープニングで、
フルチンで手を振っている男の子です。
丸裸であの余裕、胆力、見事です。
以上。
渡仏して2ヶ月経った感想です。
パンのことは見事に忘れております!
deRienのfacebookページには載せきれなかった写真があります。是非みてください。
「石窯で焼く天然酵母パン/Boulangerie deRien」

4件のコメント

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めちゃいい話です。私にも似たような経験、感覚があったときを思い出しました。ありがとう!そして、頑張って下さいね。

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yasukoさん>>ありがとうございます。みんなそれぞれそんな経験がきっとあるでしょうね〜。自分はがんばるぞ!と思ってもすぐ冷めてしまうので。常に暖め続けないといけません。疲れる性格です。。

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FBからきました。
とても共感できたのでついコメントしました。自分を見失ってしまいます。たまには外にでないとダメですね。

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KinokoSaradaさん<<人生には不幸が必要だ!と、昔何かの本で読んだのですが、それは色んなショックのことで、自分は特に、ショック療法でないとシャキッとできないので大変です。頑張ってショック受けましょう〜

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