山のようなパンを焼く

私にとっての師匠は、
山なのでした。
忘れていました。
先日、
大阪から来てくださったお客さまが、
美味しいパンを持ってきてくれました。
Le Sucure Coeur、
Le Petit Mec、
アッシュ、
のパン。
小麦の甘みを最大限に引き出した、
パリを思わせるパン達で、
噛めば噛む程、
口の中に甘さが広がっていきました。
すごいな〜、と思い、
ちょっとジェラシーを感じて、
そのパンの事ばかり考えていました。
昼ご飯に、
山羊のチーズとパンを食べていた時、
スタッフが言いました。
「でも、チーズの美味しさは、
　うちのパンの方が引き出していますよ。
　チーズの余韻と、パンの余韻が合っています。
　のどの奥で重なり合う感じかな。」
と。。。
そうだった！
暖かい今年は、
もう山ではコブシの白い花が咲いている頃かな、
その下ではスミレなどの小さな花が咲きはじめていて、
花が終わる頃、低木の若葉が茂り始める。
大きな木は、まだまだ葉をつけずに、
林全体に太陽の光が届いた後に、
ゆっくりと葉を茂らせ始める。
まるで、みんなを待っているかのように。
山の植物達は、
お互いを引き立て合っているのです。
やさしく、目立たず、ひかえめに。
うちのパンは、
おいしいチーズや、ワインや、
料理を、そっと引き立てる味にしたい。
そうだったんだー。忘れてた。
自分の原点を再確認させて頂きました。
（Sさん、ありがとう！）
そんなドリアンのパンは、
【広島】では、
幟町　「R・Gerant」
京橋川　「Oyster Conclave」
新天地　「Golden Garden」
【東京】では、
渋谷　「Suzu Cafe」
で、美味しいものと一緒に食べれます。
広島の
西観音　「Maison de croissant」
白島　「Fresh Pantly」
では、
美味しいチーズやワインと一緒にお買い求めになれますよ。
ちなみに、パンは、
江波　「Pokke」
船越　「武田米穀店」
岩国　「イートハーブ」
でもお買い求めになれまーす。
「石窯で焼く天然酵母パン-ドリアン」
「モンゴルの草原で眠るような話」も更新してます。読んでもらえたらうれしいです。