ゆらゆら理論

ゆらぎが大切だ。

白でも黒でもない。
グレーな部分。

白を目指す人がいて、黒を目指す人がいて、
争いになってしまうようだけど、
中間で中庸な、ゆらゆらゆらぐ部分を愛でれば、
争う必要はなくなってしまう。

戦後、
だんだん、白黒ハッキリ、ドライでスッキリ。
な西洋思考が広がって、
僕の喉にもやはり、のど越しスッキリなスーパードライがフィットしてしまうくらいだけど。

ドライな生き方。
ドライな働き方。

どうも違和感を感じる。
白黒文化。

だって、自然を眺めていると、ぜんぜんハッキリしていない。
あいまいで、グラデーションかかっている。
ゆらゆらバランスをとるように動いている。

だから大いにゆらぐことにしている。

パン屋だけど、米を作ってるのだけど、
なぜやってるかというと、
その中間のゆらゆらな部分がおもしろいから。

小麦は身体に悪い!
小麦に人間は支配されている!
小麦を食べるなー!

という白黒理論。

やっぱり日本人は米だろ!
日本人ならお茶漬けだろ!byラモス瑠偉
毎日玄米4合と漬物でいいんだ!

もやはり白黒理論。

たまにはパンも食べよう。
でも日本の米を食卓の中心に置きたいよね。
じゃあ、どれくらいパンはありにする?
えー、じゃあ、うどんは?パスタは?蕎麦だったら良い?
2食に一食?3食に一食?

7割は米と和食でいきたいよね。背筋正して、旬のものを、お箸で美しく食べたいよね。
今なら北寄貝と零余子、木通もいいよね。
でも3割はぱーっと心の栄養をとろう。ピザとビールでくーっと唸ろう。良いワイン開けちゃうぞ!
ぐらいが、ゆらゆら理論。

日本の文化はゆらゆら理論。
だからこそ、異文化も吸収できて、争いも少なかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

有機、無農薬でないとダメだ!!!!
それ以外は私食べれません。
は白黒理論。

じゃあ、ラウンドアップをドバドバかけて、
遺伝子組み換えしてしまおう。
も白黒理論。

食べ物も、
なんだか白黒してきている社会。

たくさんいる農家さんをリスペクトしてきて、
農家さんも食べる人を考え、
でも、作業の事や価格のことを考え、
うーん、ゆらぐなーとやってきたのが、
もともとの日本のゆらゆら農業。

肥料も農薬も使わなかったら、安くあがるし、作業も減る。
それでいて、手間もかからずにできる方方を探そう。
少しずつ、農家も食べる人も社会も良くなる方法を少しずつ探ろう。

というゆらゆら理論。

ひたむきに、汗を流して、ゆらゆらしてやろうと思うのです。