ー今日の旅のパン↑ー
でなくてビールですが。。
【2013年6月9日(日)大雨 Estellaのバル「BAR ALDAY」にて】
地元色の強いバルに入って、
ムール貝のサラダとセルベッサ(ビール)を頼んだ。
これもまた、今回の旅のテーマである”日常のうまさ”に関係するのだけど、
今日、僕らは大雨の中をカッパの中も外も雨やら汗やらでグショグショになって、
一生懸命歩いてきたわけです。
日本で例えるならば、
蒸し暑い梅雨の日に、一日中外を歩き回る営業の仕事をした、
としましょう。
その後に飲むのは、やはりキンキンに冷えたビールでしょ?
それをグイグイやりますでしょ?
その現場では、
「いやいや、ビールはベルギーが本場でね、このダークな色合いのをゆっくり飲むのが、、、」
とかそういうウンチクは何の意味も持たないのであります。
これはひとえに、気候であり、温度であり、緯度であったりのしわざであります。
またの機会にベルギーに行った時のことも書きますが、
冷たいベルギーの空気の中では、それはそれで、彼の地のビールがよかったりするのです。
ともあれ、
各地で飲まれているビール、というのもは、
その地で食べられるパンの傾向とも、ゆるやかにリンクしているものでありまして、
非常に重要なのです。
ヨーロッパも、緯度がどんどん下がっていって、
スペインに来ると、
ビールはのどごしとキレ。
日本人に馴染み深い感じです。
そう、
私、心を鬼にして、勉強の為に飲ませていただきます!
ー今日のパンへの道順ー
テレビのニュースでも洪水で大騒ぎです
結構非常事態的な大雨の中、
5時15分発、真っ暗な中、ヘッドライトで出発した。
雨で川が増水していたり、道も川のようになっていたりで、
靴の中までビショビショ。
リュックの中も水たまり。
最初の町、Maneruにつく頃、夜が明けた。
次の町、Cirauquiは高台の町で、ぶどう畑と、オリーブ畑に囲まれた良い町だ。
晴れてたら綺麗だろうな。
傾斜の市街地はほんとに川みたいになってて、
町外れの川にかかる橋には、役場の人が待機していた。
大雨が、粘土質の赤土をこれでもかと削って流れる。
道は通れないから、端に残った草が生えているところを探りながら進むけど、
時々ズッポリ水に浸かってしまう。
あきらめる。
途中休憩にチョリソのボカディージョ(サンドイッチ)
麦の畑は(ヒゲが生えている種類)、
雨に打たれて頭を垂れているけど、色づいていてもうすぐ収穫できそうだ。
ふと、雨の中にかすむ麦畑が、田んぼのように見えた。
けれど、
麦畑は波打っている。
水を張らなくていいから、田のように平らである必要はないんだよなあ。
今日も、道端の崩れたところ、
他の植物達が、
「よくお前そんなところに生えるよな〜」
と言ってそうな所に、タイムは生えている。
めちゃくちゃ良い香りを放ってる。
アカシアの木も香る。エスカルゴも沢山いる。
雨の中を黙々と進む。
雨があるからこそ、
晴れが待ち遠しくて、嬉しいのだ。
と、
自分たちに言い聞かせつつ。
夕方やっと雨が上がった。
Estellaは大きな川が町の真ん中を貫いていて、
川の両岸に家が並んでいる。
川沿いはテラスになって人が歩けたり出入りできるようになってる。
この写真ではテラスは水没中です。
家と家が繋がってる。。
この辺りの町は、どこもこんな感じ。
歩いていると変わっていくのかな、と思う。
アルベルゲ(巡礼宿)に着いたら、
とにかく干す。
みんな干す。
さあ、
明日は晴れるぞ!!
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