ムシアで連泊。この旅で初めてゆっくりカフェで少々考えた。
底がうちの親父が昔作ってたパンの味がした。
軽いバゲット。でもどこか優しい味。
この旅では。地元を愛するスペイン人をたくさん見た。
我が地元広島のカープがいよいよ優勝しそうだ。幸せは、いつも灯台下暗し。近くにある。
巡礼のゴールで感動しなかったのは何故か?
500キロ歩いたアメリカ人のジェイクは、実感わかない、と言ってた。
250キロ歩いたスペイン人の夫妻は涙し抱き合っていた。
850キロ歩いた僕達は、たんたんと、教会を仰ぎ見て、着いたね〜、と言い合った。
特に感動はない。
もし、
50キロや100キロだったり、
1日や一週間の旅だったら、
スポーツ的でもあって、
よし、ゴールだ!
明日からは日常だー。
と境目がくっきりするけど、
30日間も毎日、
朝起きて、準備して歩いて、シャワー浴びて、洗濯して、ご飯食べて、寝て、また朝起きて歩いて、
というのを繰り返していたら、それは日常になってくる。
一定のリズムで日々繰り返す、
旅することが生活であって日常。
前の巡礼で一緒に歩いたスペイン人のディエゴさんが言ってた言葉が重なる。
「巡礼の唯一のルールは、
進み続けること。」
同じ町に連泊は許されない。
こんなことも言ってた。
「スペインの人は、
何か思うところがあると、何も言わずに巡礼に出る。
真っ黒に日焼けして帰ってくると、周りの人はそれを察して、何も言わずに受け入れる。」
だから、
特別なゴールはないのかな、と思う。
歩いて歩いて!
坂を登って登って!
その勢いのまま、
高速道路に合流するように、
日常生活に合流していく。
だから、ゴールだー!とブレーキは踏まない。
それでは意味がないから。
カミーノのルールは、
その後の人生という旅にもそのまま適用される。
気を取り直して、ムシアのパン屋を取材。
4キロのパン ド マイス。
pan de maiz
トウモロコシのパン。
量り売りです。
挟む系のピンチョスに良さそうだ。
熱々でもカットして、
紙に包んで売ってくれます。
この、pan de maizですが、
ガリシアのレシピ調べると、
トウモロコシ粉とライ麦の粉で作るようです。
香りは、よく焼けた皮が、カラメルのような香ばしさを、中身はほんのりトウモロコシの香り。
グルテンないので、
ライ麦パンの食感。
味が、トウモロコシ。
魚介類と合わせるとよいらしいです!
そして、再び、あの店へ。
pate de cabracho
カサゴのパテ。
食べるとパテというより、白身魚のすり身の茶碗蒸し。フラン。という感じ。
白身のさっぱりした美味しさが、贅沢に詰まってます。
少し蟹味噌ぽい香りも。
日本人も好きな味だと思います。
ラスクに乗せて食べます。
小さいホタテ
綺麗に処理されてオリーブ油、塩だけで焼かれている。焼き加減がこの店は好き。
イワシのトウモロコシ粉揚げ、
ほとんど素揚げ、ほんのりトウモロコシ。
うろこついたままだけど、
臭みゼロで美味しい。
ムール貝。
これも、きっとどうってことない料理なんだろうけど、蒸しにしてるだけだし。
でも、それでも美味い!
とうのは、やはり、ムシアの海が美味いのだろう。
ケソ ガリシアとマルメロのゼリー
ガリシアのデザートとうか、
塩辛いガリシアのチーズを切ったものに、
西洋カリンを甘くにかためたモノを添えて食べる。
という、塩昆布とお汁粉、のような塩梅の食べ物です。
お店の人も優しくて、家の近くに欲しいです!
さて、
祭りの粉モノと言えば、
チュロス。
けっこう硬い生地を、
ムニュー!と出して揚げます。
意外に塩辛くて、そこがポイント。
この辺りだと、
カフェにもあります。
夜8時ごろ、
岬に行った。
何かの祭りのようで、多くの人。
というか、待ちに行くたびに祭りだ。
もう9月だし。。
もう学校始まってるし。。
平日だし。。
ガレージでバーベキューしてる人も。
そういえば、
昔見た、ビートたけし原作のドラマ。
陣内孝則がたけしのお父さん役で面白かった。
その最後のシーンの、ナレーションに、
「東京タワーのたったあの頃は、大人も子供も、毎日が、いまの祝日のような雰囲気だった」
とあった。
なんか、今見ているスペインは、
そんな感じなのだ。
岬のいたるところにある、石垣、調べてたら、何かを干すところらしい!それは。
congro
congrio
ヨーロッパアナゴ
日本のアナゴと違って、
メーター級!でかいです。
一匹で、アナゴ丼50個ぐらい取れそうです。
大西洋は大きいな〜。
ムシアはこの産地のようだ。
干す場所が石垣で作られている。
干してる動画、面白いです。
そんな、為になるようなならないような事を考えながら、そろそろ帰路に着きます。
巡礼北の道は、ひとまず終了です*\(^o^)/*
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