雪遊び

今日は僕の住んでいる広島でも雪が積もった。
僕は雪遊びが大好きだ。
もちろんスキーも好きだし、
雪山でテント泊、というのもすてがたい。
雪を掘って雪洞で泊まったこともある。
スリルや、冒険心を満たすならそれでもいい。 
でも、
単純に笑顔あふれる「楽しさ!」、
というとやっぱり、
子供達と一緒に(ノリのいい大人とでもいいけど)
雪遊びをするのが一番だ!
雪が十分積もった小高い丘があるような場所に行ったのならば、
まずソリからはじめるのが順当であろう。
「ここから滑るの!?」
というぐらいの少々急な斜面がのぞましい。
そこでひととおり滑っているうちに、
「雪はふかふかで、少々無理をしても大丈夫だ」
とみんなニヤリと秘密裏に学習していく。
そう、これは雪遊びの序章なのである。
そんなこうなして、雪まみれになり、
「ハハハハッ」と軽い笑いもおこりだす頃、
誰からともなく雪合戦が始まるのは、
これは自然の摂理であります。
それがだんだんヒートアップしてきて、
敵味方に分かれ始めたらしめたもの、
「顔に当たってないから、まだやられてない!」
などと誰かが言い始める頃には、
ソリを盾にして、
歩伏前進で迫ってくる輩もでてきているだろう。
 
雪を遠方から投げ合っていた両陣営は、
徐々にニジリ寄っていき、
一触即発の距離に達するのももはや時間の問題か、
と思った時、
勢いのある誰かが、
ついに肉弾戦にもちこみ始める。
柔道の大外刈りのような要領で、
相手を雪の上に投げ倒したり、
人間地獄車のようにもつれ合い斜面を転げ落ちて行ったり、
たまに、パワーボムのような大技が炸裂したりする。
こうなると手がつけられない。
「ずるいよ!」
等と言っている奴は、
一番最初の餌食となり、
倒れたところを、
他の誰かに乗っかられたりして、
そこで顔に雪をすり込まれ、
顔中の穴という穴に雪が入り、
息ができなーい、
「殺す気かー!」
と、顔を真っ赤にしつつ、
爆笑しながら本気で怒っているという、
凄まじい状況に突入していくのである。
 
一通り全員やられ
みんな雪まみれのビショビショ。
本当に全身で楽しい!!
まさに楽しさの神髄はここに極まれるなあ、
というさすがの瞬間であります。
そこまで達したら、あとは結構早めに退散である。
ふと我に返り寒さに気付き、ブルーになってしまう前に、
楽しかったねえ、と余韻に浸りつつ、
温泉にでも入って帰りましょう!!
「焚き火を囲んで眠る学校」