パン屋の胸騒ぎ


朝から胸騒ぎがする。
今日みたいな、
シトシト雨の、
ジットリする日に、
ヤツは来る。
「みんな騙されるな〜!
 ヤツが来たぞ〜!」
誰も耳をかさない。
誰も気付いていない。
ヤツは忍び足でやってくる。
「もっとこね上げ温度を下げろ〜!
 もっともっと石窯を急げ〜!」
僕は一人イライラしていた。
スタッフは皆、キョトンとしている。
今日がターニングポイント。
パン作りは、
寒さ対策から、
暑さ対策に替わった。
油断すると、
発酵しすぎのグダグダのパンになってしまう。
1日で、発想を180度逆転しないといけないのだ。
今日のパンも無事に焼けた。
後に残ったのは、
今日のタムラさんイライラしてたねー、
というスタッフの声だけなのでした。
「Boulangerie deRien」

3件のコメント

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物造りは大変ですね。特に相手が生き物となると一瞬で勝負が決まってしまうことが多いのでしょう。
私は物造りの仕事ではありませんが午前中は時間と戦いながら仕事をしています。
イライラするお気持ちは良く分かります。自分でもコントロール出来ない時がありますよね。
でも美味しいパンが焼きあがった時は達成感があるのではないですか?
これからも私も大好きな美味しいドリアンのパンを作り出して下さい。

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店長さんのイライラは パンへの愛情の現われですよね。
適当に何でもいいやでは・・・
これからも美味しいパン作ってくださいね。楽しみです!

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ゾウアザラシさん>>
どのお仕事も大変な部分がありますもんね〜。
ドリアンは、天然酵母も、石窯も、
やりはじめて日が浅いので、
まだまだ解らないことだらけ、
その怖さにおののいてしまいます。

なんなんさん>>
イライラの原因は、お客さまからのプレッシャーです(笑)
半分本当です。
自分は休みの日にパンを焼くと、全然いいの焼けません。
気合が入りません。
やっぱりお客さまが待ってくれているからこそ、
ギュイーンと気合が入りますよね〜。

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