本当に、蜘蛛の巣が気持ち悪く、泥がきたなく感じて、アブにイライラし、ヘビにビビる。
日常、全てがほぼ予想通り予定通りに進む町で生きていると、自分の予想のつかないものや、いきものが、恐く感じ、イライラする。
でも、こちらがもともとの世界なのだ。
こっちにきておかないと、
自然と話しながらいい仕事をする、というのは無理だ、会話が成り立たないのだから。
全然自然と関係ないコンピュータ的な仕事だとしてもそれには違いない。
なぜなら、人間そのものが、自然物なのだから、一皮向いてしまえば、本当はみんなこちらなのだから。
久しぶりにこちらの世界に来れて良かった。
ずっと不安だった。
もう戻れないのではないか、
もう昔みたいに受け入れてくれないのではないか、
自分が町でワイワイやっている間に、
大事なものをなくしてしまったのではないか。
なんだか、
川にいっても、前みたいにワクワクしなかった。
山へいこうかな、と思ってもドキドキできず、まあ、いっか、体を休めよう、と転がってしまっていた。
自分の体力もぜんぜん信用できなくなってた。
実際、今日山に登っても、
まだ以前の半分も仲良くはなれていない。
まだ距離がある。
体調は、回復した。さすがにこんだけ仕事休めば回復する。
でも、心がまだ完全に開かない。
壁がある。
以前は、山や川にいくときは、
道中ムフフ笑いが出たものだ、
楽しみでしょうがなかった。
そこだけが、自分の居場所のようにさえ感じた時もあった。
ムフフ笑いからもう10年たった。
仕事に160パーセントの力を注いだ数年だった。
また仲良くなれるように。
山川は何も変わっていないのだから、
自分が変わってしまっただけ。
少し方向転換。
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