はじめて山の中で一人で寝た時の事は、
今でもよく覚えている。
夕方になって、
尾根にビューと風が吹き始めたと思ったら、
急に日がどんどん暮れて、
僕はあわててシートの中に潜り込んだ。
(↑シートと枝で作る。寝転がらないと入れない)
ご飯作っている少しの間に、
すっかりと漆黒の闇に包み込まれた。
押しつぶされるほどの圧迫感。
闇が本当に迫ってくるのだ。
自分の心臓のドクッドクッという音が、
こんなにも大きいのかと言うぐらい聞こえた。
怖くて怖くて眠る事もできない。
なのに、、
今でも不思議なのだけど、、、
その何時間か後、
僕は、夜の山の尾根筋を歩いて行き、
頂上の岩の上に立って、
遠く月明かりに浮かぶ富士山を眺めていたのだ。
懐中電灯ももたずに。
なんで、あんなに怖かった闇の中に出て行き、
夜の山を歩き回ったのだろう。
その数時間の間に、
どういう心境の変化があったのか、
どうも思い出せず、
今でも不思議なのです。。。
でも、
何かに挑戦している時、
ふっと突き抜ける瞬間があるような気がするのです。
今年も何かに挑戦するぞ。
「石窯で焼く天然酵母パン/Boulangerie deRien」
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