ー今日の旅のパン↑ー
伝説のガリシアのパン。PAN GALLEGO。
【2013年6月11日(火)Logronoの屋台にて】
スペインでパンが有名な地方は何処ですか?
と聞くと、
たいてい「ガリシアのパンだよ!」、
と教えてもらえる。
かっこ良くいうなら、
パン・ガレッジョ(pan gallego)ですな。
そのパンに、ここログローニョ(Logrono)の屋台で出会えてしまった。
やはり、この巡礼はパンの神がついている。
ちなみにログローニョはここリオハ州。↓
ガリシア州はここ↓
結構距離ありますが。
それだけ有名だということでしょう。
ちなみに、我々が目指すゴール、サンティアゴ・デ・コンポステーラは、ガリシア州です。
それにしても、やはり迫力というか、オーラがありますね。
緯度が近いからか、イタリアの田舎のパンにも似てる気がします。
皮のはがれ感がいいです。
水を多めに入れて、よく捏ねてるようですね。
分割して、整形して、2時発酵して、窯入れの時にクープをささっと切って、
さらにささっと窯入れする、フランスとは違って、
このパン・ガジェゴは、成形してから2時発酵はほとんどなく、
窯入れ前に、生地をつまんで、グルグルっとまわして、頂上のタンコブを作って、
すぐに窯入れしてしまいます。
窯入れも、なんだか、のんびりと。
これもまた、イタリアのアルタムーラ等と共通しています。
緯度でパンは似る説を裏付ける結果ですね。
このパン、
ネットだと、「pan gallego」で検索するといろいろ動画も出てきますので、ご参考に。
ついでに、「pane altamura」はイタリアのアルタムーラのパンが出てきますので、比較すると面白いです。
ー今日のパンへの道順ー
歩いているだけでワイン飲みたくなる
早朝出発はもう恒例になりました。
朝晩は涼しいけれど、昼間は灼熱なので、
日の出前に出発し、昼前後に目的地に着き、シャワー浴びて、洗濯して、
よし、もういいだろう、
と、昼ごはんは歩いたから腹いっぱい食べ、ワインを飲み、
昼寝する。
という、なんとも素晴らしいスケジュールがここに構築されたわけです!!
そして、そんなスケジュールだと、毎日日の出を見るわけです。(晴れてたら)
これが、なんとも、毎日素晴らしいのです。
↑日の出の直前。全ての色が変わっていって、陰と光が、ほんとうに綺麗です。
そして、ピカーッと、朝日が登る。
一気に色が鮮やかになる。
やっぱり暗いのは怖いので、安心もする。
太陽って、ありがたいな〜。と、
初日の出を毎日拝んでいるような感覚です。
絶対に、心洗われているな〜。ざぶざぶと。
韓国人の女の子達も同じ作戦らしく、
激しくデッドヒートしました。
今日も小麦畑は色づいてます。
麦秋、という言葉がわかる。実りだ〜!と叫びたくなる光景です。
標高が下げってきて、どんどん、もう麦畑沢山見てきたので、
そろそろ地域的にもパンが美味しくなってくるんじゃないかと、読んでいます。
今歩いているのはリオハ州。
そう、スペインでワインといえば、リオハワイン。
ぶどう畑もわんさかあります。
やはり↑こういう、ゴブレ方式。
ワイヤーもなく、株状のブドウの木が並んでいるのです。日本にはありません。
ここは地中海性気候で、年間降水量も400mほど。
日本の3分の1,ぐらい。
やっぱりブドウは乾燥地帯の植物なのだな、と思わされます。
そんなブドウの木が、どーんと、並んでいます。
この仕立て方だと、濃い果実が取れるのだとか。
オリーブの畑も増えてきました。
これまた、乾燥に強い植物ですもんね。
スペイン人はオリーブオイルと、パンと、ワインがあれば、大丈夫、て言ってました。
この辺りの作物はこんな感じ。
右上のオリーブ畑と、手前のぶどう畑、そして奥の麦畑。
農業盛んです!
なかには、こんなハイブリッドな畑も、
オリーブの木の間に、ブドウの木が植えてあります。
昔からの知恵なのか、なんかこういうの好きです。
そして、今日も、よく歩きました。
坂はきついけど、青空が見える。
ログローニョに着いて昼ごはん。
もう歩いている途中から、ワインが飲みたくて飲みたくて。。
巡礼者定食、だいたい8〜10€ぐらい、には、ワインのボトルは込なのです!!
昼から空けてしまいます。
そして、この日のパン。
巡礼開始以来、一番美味しいパンでした!!
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