モンゴル旅⑧ 思い焦がれたモンゴル


15年ぶりのモンゴルに来て、
1週間が経った。

15年前、
僕は焦がれて焦がれて、
やっとのことでモンゴルに来た。

何にそこまで憧れたのか?

多分、
この草原での遊牧生活は、
ずっと昔からほとんど変わってない。

羊の毛でできた天幕に暮らし、
馬を乗りこなし、
羊や牛を追い、草を求め、
乳を得て、肉を頂き、
生きているのだ。

だんだんと、
忘れていたモンゴル語も思い出してきて、
今日は馬に乗りながら、
遊牧民達と歌った。
最高の気分だった。

きっとそれは、
DNAが喜んでいる気分だった。

町でごまんと儲けるのも最高だし、
避暑地で優雅にワインを傾けるのも最高。
に、
違いないけれど、
このDNAに響いてくる最高の感じは得られない。

遊牧民達にもいろいろあって、
できる人、
飲んだくれの人、
いるのだけど、
馬に乗って家畜を追う姿は皆かっこいい。

15年前に、
大学生を遊牧民のゲルにホームステイさせる仕事をしてたのだけど、
その参加者が、
「地に足がついてる生活」
ていうのはこれなんですね!
と言っていた。

まさに、
僕らはここから学ぶものが多いと、感じる。

でも、そんなモンゴルも止まっているものではなく、
国際情勢の中、
首都ウランバートルは急速に都市化していて、
変化し続けている。
気候の変動で、
遊牧生活の難しさを増していたりもする。

その全体からも、
また学ぶことが多い。

そして、
もんもんと考えての結論は、
いつも同じで、
モンゴルの人たちに、
「変わらないでくださいね」
というのはこちらの勝手なお節介。

変わるべき、進むべきなのは僕らの方だ、
ということだ。
十分都市の楽しさ賑やかさ、
その良い面悪い面をしゃぶり尽くした僕らの方が、もう次に進むべきなのだ。

この国には、
僕らが次に進むヒントがたくさんある気がする。
そこに、惹かれるんです!