15年ぶりのモンゴルに来て、
1週間が経った。
15年前、
僕は焦がれて焦がれて、
やっとのことでモンゴルに来た。
何にそこまで憧れたのか?
多分、
この草原での遊牧生活は、
ずっと昔からほとんど変わってない。
羊の毛でできた天幕に暮らし、
馬を乗りこなし、
羊や牛を追い、草を求め、
乳を得て、肉を頂き、
生きているのだ。
だんだんと、
忘れていたモンゴル語も思い出してきて、
今日は馬に乗りながら、
遊牧民達と歌った。
最高の気分だった。
きっとそれは、
DNAが喜んでいる気分だった。
町でごまんと儲けるのも最高だし、
避暑地で優雅にワインを傾けるのも最高。
に、
違いないけれど、
このDNAに響いてくる最高の感じは得られない。
遊牧民達にもいろいろあって、
できる人、
飲んだくれの人、
いるのだけど、
馬に乗って家畜を追う姿は皆かっこいい。
15年前に、
大学生を遊牧民のゲルにホームステイさせる仕事をしてたのだけど、
その参加者が、
「地に足がついてる生活」
ていうのはこれなんですね!
と言っていた。
まさに、
僕らはここから学ぶものが多いと、感じる。
でも、そんなモンゴルも止まっているものではなく、
国際情勢の中、
首都ウランバートルは急速に都市化していて、
変化し続けている。
気候の変動で、
遊牧生活の難しさを増していたりもする。
その全体からも、
また学ぶことが多い。
そして、
もんもんと考えての結論は、
いつも同じで、
モンゴルの人たちに、
「変わらないでくださいね」
というのはこちらの勝手なお節介。
変わるべき、進むべきなのは僕らの方だ、
ということだ。
十分都市の楽しさ賑やかさ、
その良い面悪い面をしゃぶり尽くした僕らの方が、もう次に進むべきなのだ。
この国には、
僕らが次に進むヒントがたくさんある気がする。
そこに、惹かれるんです!
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