モンゴルが教えてくれた選挙の楽しみ方

さあ、選挙がはじまった!
選挙になると、モンゴルに住んでいた2003年のことを思い出す。

選挙の日。歩いていたら、友人に呼び止められて、ビアガーデンに誘われた。
そこでは、モンゴル産のビール「チンギス」を飲んでいる人たちで、いつも以上にワイワイと賑わっていた。

観察すると、巨大なスクリーンが吊りたげられていて、選挙速報が流されていている。
それを酒のつまみに、みんな笑顔でワイワイしているのだ。

結果に対して、あーだこーだ言っているというよりは、
選挙自体を祭として楽しんでいる感じ。

2003年。
モンゴルが1989年に民主化して、まだ10年ちょいの頃。
それまでは社会主義だったのだ。

ずっと、選挙がなかったのだ。
選べなかったし、立候補もできなかった。

自分の聞き込み調査では、「社会主義の方が良かった」、と答える人もけっこういた。
「仕事もある、医療も学校もタダ、何の心配もいらなかった」
「夜中に女性が1人で歩いていても安全だった」
と、教えてくれた。

けど、社会主義の窮屈な話も聞いた。
隣同士で見張り合っている。
勝手に木を切って小屋を作っただけで捕まる。
民主主義思想の人の家が軍に銃撃された、という話もお孫さんから聞いた。
チンギス・ハンの名前も封印されていた。
もちろんビールにも「チンギス」という名をつけれなかった。

心配しなくて良い代わりに、才覚を活かす自由はない。歴史も抹消される。

それが民主化して、
とにかく選挙できる!
その喜びを、モンゴル人達がかみしめていた頃だったのだ。

その時の選挙は、ワイロ祭でもあったようだけど、
そんな細かい事は気にせず、モンゴル人は笑いながらジョッキを傾けていた。

選挙は、スポーツのようでもある。
ファウル、ギリギリのプレイもある。審判の目の届かないところで反則していたりもする。でもそのすれすれのところで真剣勝負をして、ポイントの多かった人の勝ちなのだ。

カープ対阪神、みたいとも言える。
白熱する試合を見ながら、みんなビールを飲んで、やんやと楽しんで、
試合が終われば、カラッと忘れる。
応援するチームが違うからといって、人格を否定するわけではない。

そんなことを、モンゴルに教えてもらった。
だから、僕は、選挙を大いに楽しむことにしている。

今回ももちろん楽しんでいます。ポスター貼りとかしてしまいました!
蒜山のほとんどの集落を周り、既にビールがうまかった。
選挙当日はもちろん、ビール片手に、選挙速報でワイワイしますよ。

皆さんもぜひ、思い思いの選挙という祭を、楽しんでみてください*(^o^)/*

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毎回毎回、投票する党が負けてしまう私ですが、、、
今回は、「参政党」という党を応援していますー!!
演説熱いです!泣きました。なぜか、スクールウォーズを思い出した。
https://www.youtube.com/watch?v=ovZ20OLl2vY