闇夜の後の朝だから美しいのだ

広島県と山口県の県境近くの十方山に登った。
そして久しぶりに一人で山の中で眠った。
私はあまり暗闇は得意ではない、
幽霊とかは見たことないけれど、
かなり恐がりな方だ。
だけに、
山の中でテントも使わず、
ゴロンと寝袋で眠るのは、
正直こわく、
ちょっと修行であったりする。
ちょっとした物音にもビビリ、
神経は研ぎすまされる。
昨日は札幌で雪が降ったらしく、
寒く、夜露がひどかった。
山で一人で眠るといつも朝が待ち遠しく長い。
そして空が白んでくると、ほっとする。
「朝がきたああ!」と思う。
朝が産まれるのを眺めるのはいつも本当に気持ちよく、きれいだ。
夜が闇で怖く、寒く、冷たかったからこそ、
朝は本当に美しく見える。
これを味わう為に山で眠るのかな、と思う。
「焚き火を囲んで眠る学校」