むしょうに走りたくなって、
春の雨の中を走った。
ピンクの傘。
おとうさんと小さい女の子が歩いていた。
女の子はトコトコ走っていっちゃって、
「傘に入らないとぬれちゃうよ」
と叱るおとうさん。
満開の桜の花は、
雨に打たれていたけれど、
意外なほどに粘って、枝にしがみついていた。
桜は散り際とはいうけれど、
いつでもぴゃーっと散ればいいというわけではない。
彼らはここぞという散り時を知っている。
そういえば、
桜が咲く前、
甥っ子が上京するというので飲んだ。
見送られる方よりも、
見送るほうが辛いもんだよ。
彼女大事にね。
といい忘れたけど、
世の中経験しないとわからない事が多い。
だから今でも、
”木綿のハンカチーフ♪”がラジオでかかる。
とにかくも、
みんな春になると、
”走りだす”
花が咲き、
時に風が吹き荒れ、
背中を押され、
もがきながら、走り去るように、移ろう季節。
それでいて、
その全体は、
ポジティブな空気で包まれている。。
そんな春にパンも旬をむかえます。
deRienのfacebookページには載せきれなかった写真があります。是非みてください。
「石窯で焼く天然酵母パン/Boulangerie deRien」
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