捨てないパン屋10「キロおいくら?の世界だから美味しく安い」

これは、自分たちが1年間住んでたフランス、ナントの市場。毎週土曜日に、開かれています。

牡蠣もキロ5ユーロ。自分で一個一個美味しそうなのを選んで、店員さんに渡すとはかりで量ってくれます。

ビニール袋にずっしりと、持つのが少しきついくらい入れても1000円前後。

カニはなぜか高くて美味しくなかったですが。涙。

エビなんかはとっても安くガサッと買って帰って、ワインで蒸して食べると食べきれないぐらいだし、残った殻で、得も言われぬ濃厚なアメリケーヌソースがとれます。

パンももちろんキロいくら。

一個くださーい、というと、秤に掛けて、はいいくらねー、と値段を教えてくれます。

野菜達も全部、キロ単価売り。

間違えないでください!100gでも良いんですよ。タマネギ1個から買えます。

でも、キロあたりの価格を表示する義務があるのです。

なぜだか分かりますか??

チーズ屋さんももちろん、1個あたりの値段も書いてあるのもありますが、キロ単価はマストです。

バターは量り売りしてくれます。

少なく買うのも多く買うのも自由!

ここまでで、わかりますよね!

そう、キロ単価が書いてあったら比べられるんです!

全ての値段が!!

そしていろんなイメージがわくんです!

牡蠣は安いけどカニは高いとか、パンは近所のパン屋よりもマルシェの方が安いなとか、バターは高いから少しにしとこうとか、野菜はこれが安いからあの料理を作ろうとか。

さらに、パッケージに凝るとか、かさ上げするとか、そんな粗忽なことはありません。

きちっと形をそろえて、重さを量って、パッケージしたり袋詰めして、賞味期限を貼って、色んな情報のシールを貼って。

そして、ものの値段は高くなり、代わりに質は低くなり、必要な量を選んで買うこともできない。売る人もくたびれて、買う人は良い買い物できない。

それでは誰も得しないんです-!!!!!

昔は日本だって、

合い挽きミンチ300グラムくださーい!

て、言ってましたよね。いつ頃からか、それがなくなり、比較する手段を失ってしまいましたよね。

キロ単価の復活。これはかなり重要なことであるのです。

4件のコメント

長崎ではまだ市場が残っていて、昔ながらに店先にガラッと野菜や魚を並べていて、好きな量買うことができます。
70年代頃からスーパーマーケットなどが発達していまの商品のかたちになったのでしょう。安く大量に販売するためには品質やパッケージは均一になってしまいますね。
以前チェーンストアにいた者としてとても考えさせらせます。特に長崎にきてからは。

長崎、良い市場が残ってるんですね〜〜〜〜。貴重です!!!!!
ヨーロッパだとスーパーマーケットでも、野菜はばら売りで、
好きな量をビニール袋に入れて、野菜売り場のはかりに乗せて、野菜の種類のボタンを押すと、
値段のシールが自動で出てきます。
それを貼って、あとでレジで支払い。
良い方法はたくさんあるんですけどね〜〜〜〜。涙

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