あれはパン屋はじめてすぐのクリスマス。
やることなく、夜ランニングしていたら、
女子寮らしき駐車場から車がでてきた。
「おっと危ない」
と止まった僕の前を横切る車の運転席には、
中学の頃の友人K君がホクホク顔で乗っていた。
「あ、そういえば、専門学校の学生とつきあい始めたって言ってたな。。
チクショー!クリスマスなんて大嫌いだー!」
僕は敗北感と寂しさを振り払うように、
走り続けたのでした。
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さて、今日はクリスマス!
同じ一日なのに、人によってその意味するところは全く違う。
そんなことが解りやすい、脳とマインドオタクの私には面白い日であります。
サンタさんを信じ、プレゼントを心待ちにワクワクしている子ども。
初恋の恋人とのクリスマスを迎える若者。
失恋して最初のクリスマスの人もいるでしょう。
ケーキ作りに忙しいお母さん。
師走の仕事でそれどころでないお父さん。
クリスマスこそ大忙しな飲食業界で働いている人達。
そんなの関係ない普通の一日を送る人。
その人達が、
同じ時間に、同じ道を歩いていても、
きっと見える世界は全くちがっていますよね?
あの夜の、いつもと変わらぬ近所の光景も、
チクショー!と涙した僕と、
ホクホクしていた友達が見たものは、
パラレルワールドぐらい違っていたんだろうな〜。クソ−。
この違いは、その日のゴールの違いなんです。
子ども=プレゼントもらうぜ
初恋=恋人とイチャイチャするぜ
失恋後=吐くまでやけ酒飲むぜ
お母さん=子どもの喜ぶ顔〜
お父さん=正月休みまでに仕事終わらすぜ
飲食業=ここで一気に稼ぐぜ
関係ない人=ゴール特にないから→普通の一日
何の目的もなくなんとなく1日過ごしていた僕と、
恋人とイチャイチャするという崇高な目的を達成直後の友達。
見えてた世界が同じなはずがない。。涙
見えてる世界は、目的地がどこかで変わる。
クリスマスは味わい深い日ですね(^.^)
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