ドリームキラーになるかドリームサポーターになるか

「ドリームキラーになるかドリームサポーターになるか」

さて、私の事を書いて頂いた、井出留美著『捨てないパン屋の挑戦(しあわせのレシピ)』
ありがたいことに、小学校の読書感想文課題図書にしていただいたり、その内容を中学校の英語の教科書に載せていただいたりと、本当にありがたすぎる扱いをしていただいています。
でも、この本の中で私が子ども達に感じてほしかったのは、「田村さん夢かなってよかったね。」ということではなくて、「そっかー、僕も夢叶えられる気がしてきたよ!」ということです。
それにはどうしたらいいかな?とずっと考えておりまして、最近『ドリームサポーターのお話会』というのを無料でいろんなところで開催させていただくようになりました。
これは、我が師と仰いでいるお二人。認知科学者、苫米地英人博士と、田島大輔さん。が監修、著作された『ドリームサポーター』という本の内容をひもときながら、どうすれば、子ども達の夢を応援してあげる存在になれるだろうか?を大人達と考えよう、という会なのです。

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ドリームキラーというのは、夢を殺す人、すごい言葉ですよね。。。その名のとおり、子ども達の夢を潰してしまう存在です。
かたや、ドリームサポーターというのは、夢を応援してあげる存在です。
そりゃ、応援してあげたい、叶えてあげたい、というのが親心であり、大人の総意ですよね。
でも、その意に反してドリームキラーになってしまう、という人間の本能がある。それとどう向き合っていくかという事でもあります。

例えば小学生の我が子が、「僕、ウルトラマンになるのが夢なんだ」と言ったとしたら、
応援できますでしょうか?
うーん、もう少ししっかり考えて良いんじゃない?
その前に勉強頑張ろうね。
みたいに応えてしまうのが、私も含めて親心ですよね。

悪意があるからではありません。本気で子どものことを思っているからです。
知らない子だったら、ふーん、いいんじゃなーい。と適当に言えますが、かわいい子なら当然、もっと現実に即した未来を目指してほしい、その方が、その子の将来の為だと、思うからこそです。
しょうがないです。子育ての経験が何十回もある人なんていないし、学校の先生だって本気で子どもに関わっているからこそ、他人のように適当にあしらうなんてできないからです。

夢は途方もないほど叶います。
ウルトラマンになりたいと思えば、身体を鍛えるかもしれないし、宇宙に興味を持つかもしれないし、特撮のことを深掘るかもしれない。「え、もしかしてバルタン星人の方にも正義があるんじゃないか?悪と正義って何だ?」と深い世界に興味をもつ子もいるかもしれません。
そう、ウルトラマンという途方もない大きさのパズルがあるからこそ、そのピースを見つけて集めることにモチベーションが生まれるのです。それが夢の達成への唯一の推進力だからです。

だから簡単に言ってしまうと、「子どもの夢を全肯定できる大人になろう」ということなのです。それがドリームサポーターですね。

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ここまで読んで頂いた方も薄々感ずいていらっしゃると思いますが、そう、これはそのまま、
「大人の自分の夢も、全肯定できる自分になろう」というオチです。
子どもは、そんな夢見る大人の側にいると、安心して夢を見続けるからです。
「お前は大きな夢を見ろ!父さんは適当にやってるから」では、えーーーーてなりますよね。

ドラクエ世代なら、勇者になりたいと夢見たことはありませんでしたか?
ワンピース世代なら、海賊王になりたいと夢見たことは?

勇者になって竜王倒すとか、海賊王になる、というパズル自体を完成するのは無理だったとしても、その為のピース、例えば、強くなる、人を癒やす、仲間を増やす、冒険する、そんなパズルのピースを集めていくこと自体が、世間一般に言う夢を達成していくことに繋がりませんか?
私は、まさに、そんな感じで夢を叶えさせてもらったし、まだまだ夢見ているからです。
大人だって、今の仕事や、職場のなかで、もっと活き活きと夢を達成していけるはずですよね。

自分自身がもう一度、大きな夢を思いだす事で、周りの子どもの夢を応援できるし、自分の色んな夢も叶っていく。
そんなスパイラル。目指したいですよね!!!
僕はそんな社会にするんだって夢見ていますよ(^o^)/