わすれないでね、とペンギンが言ってた。


今日、フランスのラジオで、
Kyoto,Kyoto,
とよく耳にしました。
15年前です。
1997年12月の京都市。
そこで行われた、
第3回世界温暖化会議で、
世に”京都議定書”とよばれている、
約束が交わされたのです。
温暖化の解決に向けてようやく世界が団結し動き出した。
そんなこと今までの地球ではなかった。
共通の難敵を前にしたことで、
はじめてひとつになった。
映画みたいだった。
当時、大学で環境の勉強してた私も、
図書館で新聞を読みながら、
これで変わるぞ!とブルッときたものです。
それからもう15年。。
今、
カタールで第18回の温暖化会議が行われています。
日本ではどうですか?
大きなニュースになっていますか?
もう飽きたのでしょうか?
原発問題で忙しいのでしょうか?
原発の問題は、温暖化が映し出す影です。
温暖化も、今の経済の仕組みが映し出す影です。
それも私たちの求める幸せ像が映し出してる影です。
そもそも温暖化がなければ原発もなかった。いらなかった。
温暖化の被害の予想がとんでもない、
沢山の命も土地も自然も文化も失われてしまう。
ということが解ってきたから、
私たちは原発という毒を飲んだのです。
でもその毒も強すぎる。
これ以上飲めない。
じゃあ、どうするか、という問題です。
分かれ道を右に進んでも左に進んでも行き止まり。
手から血を流しながらかき分け、
爪がはがれても掘り進み、
道をつくらないといけない。
京都議定書ができたのは15年も前の話しですが、
その後、
こともあろうか、
日本はその議定書にダダを捏ね続けています。
が、
世界は、京都議定書をしっかり覚えています。
約束を守らないと無視されます。
でも日本人はおそらく、
世界で一番、環境問題に真面目にとりくんでいます。
ニュースを選り分けるマスコミと、
その場しのぎの政治の責任だ!
と言いたくはなります。
ですが、
それを選んでいる私たち国民の責任。
と世界の人達は言うでしょうし、
それは正論でもあります。
今まで通りではいけない時代です。
ひ孫の世代にしっかり胸を張れるのだろうか。
あの時代の人達は頑張ったんだな。と言ってもらえるだろうか。
自分には何ができるのだろう。
deRienのfacebookページには載せきれなかった写真があります。是非みてください。
「石窯で焼く天然酵母パン/Boulangerie deRien」