山でパン食べる

 休日。
 モンゴルから来ているダリアと一緒に近所の山に登った。
 標高566mの低い山だけど、
 登山道は無く、
 やぶの中を、かき分け、かき分け登ったので、
 3時間ほどもかかりやっと頂上に着いたのは、
 もう昼だった。
 小枝を集め、
 小さな焚き火を起こし、
 湯を沸かしてスープ替わりの即席麺を作り、
 石窯パンと、ふもとから大事にもって来たワインの瓶を、
 カバンから取り出した。
 自画自賛だけれども、ドリアンの石窯パンは、
 こういうシチュエーションと、
 最高に、でも自然な形でマッチする。
「このさくらんぼのパンは、
 甘めのワインにひたすら合いますねえ」
 などと知ったかぶり口調で、
 ひたすらワインを飲み、パンを食い、焚き火をいじり、ボーとする。
 そんなこんなでほろ酔いになって、
 ダリアはその辺でごろ寝に入って、
 私は更に焚き火いじりを楽しんだのでした。
 木漏れ日の間をぬけていく煙を眺めていると、
 ただただボーとする静かな時間の豊かさを感じました。
 いつか、ドリアン企画で、
「焚き火を囲んでパンを食う会」
 をやりたいな!
「石窯パンのドリアン」
「モンゴルホームステイのモンゲル」
「焚き火を囲んで眠る学校」