deRienブーランジェリー・ドリアン

About deRien

boulangerie deRienは、
祖父の代から67年パン屋をしています。

 

しかしながら、思うところあって、
2012年、1年半の休業ヨーロッパ修行を経て、再スタートしました。

 

今回、私、勝負をかけています。

 

あれは、休業前だったでしょうか。

 

広島に、
フランスから大好きなワインの生産者、
マルク・テンペさんが何かのイベントで来られた。
2次会で酒を飲みながら話している時に、パンの話になって、

 

マルク「日本の麦でパンを作ってるんだってね。その麦はビオ(有機栽培)なの?」
タムラ「いやビオではないんです。」
マルク「ビオの麦は無いの?」
タムラ「なかなか買える値段のはなくて。。」
マルク「そっか、でも、ビオで作った方がいいよ」

と、会話は盛り上がるようで盛り上がりきらずに終わった。という事がありました。

 

マルク・テンペさんは、ビオでワインを作ってて、その葡萄の質の違いを知り尽くしているから、
無邪気に、ビオのいい小麦を使うべきだと、助言してくれたのです。

 

日本の農業の事はわかるはずはなかったのです。
それは、普通のパン用小麦の4倍以上の値段がするからです。

 

だから、当時のうちのレシピで国産の有機の小麦を使うと、おそらく原価率は5割に迫り、
とてもじゃないけど商売にはならないものでした。

 

とてもくやしいというか、同じ土台で話を盛り上げられない、
劣等感というか、情けなさというか、そんな気持ちは忘れられません。

 

そして、
今回、1年間ヨーロッパに行って、
またくやしいけれど、食べるものが美味しかった。

 

料理や、調理の問題じゃなくて、素材そのものが美味しかった。

 

そんな体験をした私が、以前と変わらず、同じようなパンを作るわけには、
どうやってもいきません。

 

そこで、再スタートでは、
日本で作られた、有機栽培、ビオの小麦を使ってパンを作ります。

 

普通の外国産小麦の4倍の値段。うちが以前使っていた国内産小麦の2倍の値段の小麦粉です。

 

でも、
ここでまた重要なのは、
いい素材の食べ物を日常的に食べることです。

 

特別なものではダメなのです。

 

だから、
値段は以前と同じでだします。
パン屋の普通のパンより安いくらいです。

 

普通にやっていたら不可能ですが、
帰国してからの一ヶ月間、
工場の設備の使い方を変えて、
スタッフ配置を変えて、
経理にもメスを入れて、
なんとか、
ちゃんと商売になるところまでこぎつけました。

 

ただそのかわり、今のところ、
パンの種類は、2種類だけです。(今後増やせれば増やしますが。。)

 

パンブロン(白めのパン)と、
カンパーニュ(茶色めのパン)。

 

まだ、
この粉とも数年の付き合いなので、
粉の良さを引き出しきっているとは言えないです。
まだまだ毎日試行錯誤です。

 

しかし、かならず、ヨーロッパのパンより美味しいパンにしてみせます!

 

「おれが毎日食べているパンは、こんなパンなんだぜ!」

 

と、皆様に胸を張ってもらえる、
どこの国の人にでも胸を張って出せるパンにすることが、自分のミッションだと思っています。

 

休業中の1年半の間、
皆様の温かいご声援に本当に力を頂きました。
恩返しする番です。

 

まだまだの自分と、
まだまだなパンですが、

 

今後とも、
ご意見、ご指導、ご鞭撻、どうぞよろしくお願いいたします!!!

 

喜久屋製菓有限会社 Boulangerie deRien
〒734-0052
広島県広島市南区堀越2丁目8-22
derien_info@me.com
代表 田村 陽至


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