小麦農家、中川さんはブルース・リーのような人だったのだ

この人は妖精のような人だと思います。

十勝で麦や大豆を栽培されている、

中川さん。

初めて畑を訪ねたときの言葉の数々が忘れられない。

作物は空気が作ってくれますから。

広大な中川さんの畑は、

二分されていて、麦や大豆が育っている区画。

そして、中川ブレンドによる草花が茂っている区画。

ほら!

こうやって空気を固定して!

土地に何も入れず、

自然の力を使うだけで作物を作ってしまう。

魔法使いというか、不思議な人なのだと思っていた。

でも、違ったのだ!

中川さんはフワフワ飛んでいる妖精ではなかったのだ。

地に足を付け、

顔を近づけ、考えてみて、葛藤して、

震えながら試してみて、喜んで、また葛藤して、

そして、戦っている、生々しいほどの人だったのです。

この中川さんのブログを読みながら、

ピリカアマム

そして、

その戦いの産物である、ノア(旧カムホ)でパンを作らせてもらいはじめてから、どんどんその印象は変わっていった。

むしろ、ブルース・リーのような、

武術の達人のような、緊張感をはらんだ軽快さだったのです。

自分の拙いパン作りでは、

まだまだ中川さんの思いも汗も、

その複雑な心持ちも、

醸し切れてはいません。

もっと深い味わいが、

溶けきった頃にこそその神髄が現れそうな気がしてます。

そして、

中川さんと付き合わせていただくおかげで、

そのほかの生産者の麦も、

使わせてもらっている麦全てに、

熱いだけでは収まらない、

煮えたぎる思いや、すがすがしい達成感や、ギリギリする葛藤の想いが詰まっているのだな、と勉強させてもらえます。

なので今でも、

捏ねるのは緊張します。

できればやりたくない。怖い。

でもパンになると嬉しいです。

製法よりも、

そういう気持ち大切です。

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