お寿司屋さんで海が見えた

先日お寿司屋さんに行った。
板場は、
白木のカウンターに囲まれた、
四角形の空間。
まな板、包丁、
そして炭のくべられた七厘があるだけで、
けして広くはない。
そこでの仕事のようすを見ながら、お寿司食べていた。
すると、
海を思い出した。
沖縄にいた頃、
読谷村の海へ突き出した崖の上。
夕暮れに一人で見た海だった。
サンゴ礁の途切れたそこは、
何百メートルもの深さ。
よくある透き通った水色の沖縄イメージとは全く違って、
濃いぐんじょう色で、
水平線までひろがっていた。

それは、とても美しい光景だったけど、
深すぎて、広すぎて、怖さをかんじる。
そんな不思議な光景で、
「わー!」
と声を出さずにいられない光景だった。
そのお寿司屋さんの、
仕事への思い、見識、技が、
自分なぞには、広すぎて、深すぎて、、
そんな光景を思い出してしまったのかもしれません。
そんな刺激的な寿司屋、ひさ田さんと、
出会いをくれた、梶谷農園の梶谷さんに、
感謝。
「石窯で焼く天然酵母パン/Boulangerie deRien」